記事概要
SNSを介して個人が情報発信し、商品購買のトレンドを作る現代は「共感購入」の時代であるといえます。
SNSは、商品を購入したくなる共感を生むプラットフォームであり、共感認知の獲得はブランドのマーケティングストーリーの中でも重要視されています。
本記事では、企業がSNSで共感認知を獲得するためのポイントと流れについて解説します。
目次
共感認知を獲得するための3つのポイント
ターゲットの共感認知を獲得するためのポイントは、「共感文脈」「ソーシャルトライブ・インフルエンサー」「共感フォーマット」の3つです。順に見ていきましょう。
エンゲージメント情報から共通する共感文脈を探す
生活者がどういう文脈・話題に共感するのか、あるいは不満を持つのか理解が必要です。
いいねやりポストといったエンゲージメント情報を取得し、共通する特徴が何であるかを探すことで、共感文脈が見えてきます。
例えば、災害時にエンゲージメントしている以下のような投稿から、共通する特徴を見つけ出していきます。
- ビジネスインフルエンサーによる、換気の上手なやり方の紹介
- 生活の知恵を発信する人による、30秒振ると20分点灯する電池いらずのLEDライトの紹介
- 猫系インフルエンサーによる、災害時に猫を避難させるための優良グッズの紹介
拡散されるそれぞれの情報の中に共通した特徴を捉えることで、生活者が必要としている共感文脈が見えてくるでしょう。
ブランド周辺のコミュニティ(トライブ*)を見つける
生活者がどういうつながりや情報を求めてSNSを利用しているのかを把握していきます。それは、実際のアカウントからつながりを見ていくことで確認できます。ブランドに近しい領域を捉えられると、情報が流れていきやすい経路づくりに役立ちます。
例えば、下表のように同じトライブの中でもさらに細分化されたトライブが存在します。地道に追うことで、ブランドターゲットとなるトライブにつながります。
*トライブ:SNS上に存在する共通した価値観・嗜好性を持つユーザー群
共感を生むフォーマットを見極める
InstagramやX(旧Twitter)、TikTokなど、SNSプラットフォームごとに使われ方や情報ニーズ、流行のフォーマットは異なっています。どのフォーマットならブランドと相性がよいのか、見極めることが必要です。
また少し前までは、インフルエンサーがライフスタイルの中でブランドを紹介するようなコンテンツが多かったのですが、今は使用実感や購買メリットを具現したような実利重視のレビュー投稿が増えています。
プラットフォームの特徴や、ブランドが共感されやすいフォーマットはどんなものかを考えるとともに、スタイルや使用実感レビューなど共感を得るフォーマットを併せて捉えていくことが重要です。
共感認知を獲得するためのコミュニケーションメソッド
SNS上で共感を得るコミュニケーションを考えていくには、次の3つのポイントがあります。
①ターゲットの今の共感文脈をつかむこと。生活者の興味関心度が高く、人に伝えたくなる文脈を見つけます。
②ブランドと親和性の高いコミュニティと、コミュニティ内で影響力のあるインフルエンサーやメディアを把握すること。生活者の興味関心度が高く、拡散の起点となる人やメディアを見つけます。
③プラットフォームの特性・流行を捉えた共感コンテンツのフォーマットを選ぶこと。
発信したい情報と、この3つのポイントが掛け合わされることで、共感認知が得られやすくなります。
共感認知を得るための基本的な流れ
共感認知を得るための施策は、以下の流れで進めます。
- ブランドが発信する情報を整理する
- 共感文脈をリサーチする
- ターゲットの属するコミュニティとインフルエンサーを捉える
- プラットフォームやコンテンツを「共感されるもの」で策定し、制作する
ブランドターゲットやコミュニティを分析し理解を深めれば、次の戦略につながり、プロモーションやコンテンツ制作へ発展させることが可能となります。
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