早速、Z世代の3つの特徴について確認していきましょう。そもそもZ世代とは1996〜2015年生まれの世代を指す言葉であり、彼らは幼い頃からインターネットやSNSに触れていたという点で、これまでの世代とは異なる特徴を有しています。

SNSをマルチに使い分けて情報接触・情報発信

Z世代の1つ目の特徴は、複数のデジタルツールを使用してマルチに情報接触をする点です。上の画像にある通り、Z世代は次のようにSNSやウェブサイトを目的に応じて使い分けます。

• 世の中のトレンドを知るためにはX（旧Twitter）
• 友人とのコミュニケーション＆自分の好きなものの掘り下げにはInstagram
• 仕事の人間関係などオフィシャルなものはFacebook

そのためZ世代に対してマーケティングを展開する場合は、各種のデジタルツールに対してZ世代が何を求めているかを把握しておく必要があります。

例えば、Z世代のプライベートを充実させるような新商品のプロモーション活動を展開するプラットフォームを選ぶ場合は、FacebookよりもInstagramが好まれます。

自分を演じ分けながら複数のコミュニティに所属

Z世代の2つ目の特徴は、複数のグループに所属しており、またグループごとに別の自分を演じ分ける点です。つまり「某ブランドが好きで、某音楽が好きで、某アイドルが好きで、某アニメが好きな私」が1人いるような感覚は希薄で、上の画像のように、それぞれのコンテンツを好きな「4人の私」が各コミュニティに分かれて所属しているようなイメージです。

そのためZ世代に対するマーケティングにおいては、コミュニティ単位でプロモーション活動を実施する場所を検討する必要があります。新作のアニメグッズの周知を図るためには、漠然とZ世代が集まるプラットフォームを選ぶだけでは足りず、アニメ好きのZ世代が集まるコミュニティをしっかりと見つけ出す必要があるのです。

したがって、こうした特徴を有するZ世代に対しては、複合的な情報の集まる4マスのような媒体を介してのプロモーションは難しいといえます。

ブランドの思想をSNS上での購買行動の基準とする

Z世代の3つ目の特徴は、SNSで新しいブランドを見つけて購買行動をする点です。また、しばしばブランドの思想や社会的影響が購買行動のトリガーになります。

つまり商品そのものの質や価格に加えて、それらをブランドがどのような思い・ストーリーで展開しているかという点も重視して買い物を行います。例えば、サスティナビリティに配慮した商品を積極的に購入する割合は中年層よりもZ世代の方が高くなります。

このようにZ世代に商品を売り込むためにはSNS上でプロモーションを実施すると同時に、また思想やストーリーに対する共感も喚起させる必要があります。

Z世代に対して、これまでのマーケティングが素直に響かないという悩みをよく耳にします。これはZ世代の特徴的な行動・考え方を知らずに戦略を組み立てているためです。

本記事で紹介したZ世代の特徴をマーケティング戦略に緻密に組み込めれば、彼らの持つ爆発的な情報拡散力を利用する形で商品・サービスを一気に市場展開できます。

spiceboxは、InstagramをはじめとしたSNSにおける対Z世代マーケティングに独自の強みと実績を持っています。商品・サービスに合致するマーケティング仮説を提案させていただきますので、まずはお気軽にお問い合わせフォームよりご連絡ください。